2021年3月6日土曜日

Asymmetric DCCの信号を認識するテストのおはなし

 前回書いた投稿で、Railcom対応機能を持ったデコーダを開発していますというのを書きましたが、ついでにAsymmetric DCCの信号を認識する機能を試験的に載せてみましたので、その部分のみを少し書きたいと思います。

Asymmetric DCC自体はAutomatic Brake Control (ABC)として、Lenzなどの一部のデコーダに搭載されていますが、アメリカとドイツで特許が出ているためか車両側の実装例みたいなものを挙げている人が見つからなかったのと、動作がおもしろかったので電気的な仕様を探りつつ、とりあえず回路を作ってみることにしました。
(参考:Google Patents)

線路の電気波形についてや、線路への配線についてはGoogle Patentsのリンク先で元々の特許で使用されている図が見れますので読んでいる前提で割愛させていただきます。

動作としては、左右の線路のピーク電圧をダイオードを挿入することでわざと偏らせ、それを車両側で認識してやることでアクションを起こせればいいということになります。

そこで、下記のような回路を作成しました。
マイコン側でADCで読ませたりすると何かと面倒そうだったので、デジタルピンのオンオフを読み取れば済んでしまう程度までは回路側で面倒を見てしまうことにしました。